先日は十三で流血のおじさんの話でしたが、その二日後の出来事です。
その日バイトを終えてみんなでドライブしてたんです。
当ても無くドライブした後に池田市にある美味しいラーメン屋に行くことにしました。
しばらくして池田駅が見え始めたところ、道路は一車線の一方通行になっていました。その細い道を走っていると、前方に倒れこんでいる人影が目に入って、咄嗟に車を停めました。
車内のバイト仲間達5人はすぐさま駆け寄ります。
すると、そこには鼻から血を流している中年のサラリーマンが横たわっているではありませんか。
「おじさん大丈夫!?」
声を掛けると、
「・・・・。はっ!?あrっれ?こkは?みなさん、ど~しまsた?」
いやいや、どうしましたのは、あ~な~た~ですからぁ~!残念っ!!
・・・、一回やってみたかったんです・・・・。
それはさておき、何だか意識はハッキリしているようだったんでとりあえず通行の邪魔になるから歩道まで動けるか尋ねてみました。すると、
「ん?邪魔?あ~、らいじょ~ぶですよ、起きれますkらぁ~。」
何とも頼りない返事ですが、まぁ出来るそうなので見てみました。
「よ~し、起きるぞぉ~、ほっ!!はっ!!どっこいしょ!!!」
威勢の良い掛け声と共に起立を試みるのですが、威勢の良さとは裏腹におじさんの体は全く動いていません。
・・・・。(一同)
「いや、らいじょ~ぶですよ、せ~の~、ほっ!!!よっ!!」
・・・・・・・・。(一同)
「・・・・。救急車呼ぶわ・・・・。」
「・・・・、うん。」(一同)
そして私は119に電話しました。
おじさんにも救急車が来て運んでくれるからちょっと休むように言ったんです。すると、
「きゅっ、救急車!?らいじょーぶですよ。ほっ!!はっ!!」
慌てて起き上がろうとするのですが、意識と体が全く噛み合ってないようでした。
「いやね?意識はあるんれすよ?」
「・・・・、見りゃ分かりますよ。」
5分も経つと救急車がやって来て、ようやくおじさんは救急隊員の助力で立ち上がりました。
その場にいた永井君が発見したのですが、このおじさん髪型がエリック・クラプトンに似ていました。
髪型がね。
私達はそのおじさんのことをダメダメクラプトン。略して「ダメプトン」と名づけることにしました。
もうやることが無かったので写メを撮りました。救急隊員に怒られるかビクビクしながらも撮りました。
恐らく新聞記者の人はもっとビクビクしながらも激写するんだろうなぁと思いました。
ましてやプロレス担当の記者、特に悪役レスラーとかを激写するのって本当怖いなぁとつくづく感じたのでありました。
池田駅救急二十四時
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