先日のことですが、仕事を終えて私と永井君(※参照:中免への道)
の二人は十三のドンキホーテに行こうとしてました。
何せ私はあのドンキホーテに行くことが初めてだったので、かなりテンションが上がっていたわけです。
丁度十三の高架下をくぐろうとした時でした。
何やら人だかりが出来ています。
好奇心旺盛な二人は何事かと現場に近づきます。
すると、そこには頭から血を流したおっちゃんがチャリンコと共に倒れているのです。
恐らくは酔っ払って自転車で転んだのであろうことは予想出来たのですが、見たところただの怪我のレベルではなさそうで、少し様子を見ていました。
おっちゃんを取り囲む人は6人いて、内訳は4人のギャル、一人の兄ちゃん、1人のおじさん、遠巻きに私と永井君。
みな心配そうにしていたのだが、本人は意識があるらしく皆の心配を他所に「大丈夫、帰れるからrrrrr・・・・・。」としどろもどろながら突っぱねています。
すると、ギャル4人の内の一人が怒ってきてます。
「もぉおっちゃんも大丈夫って言ってるし放って行こうや。なんかむかついてきた!」
ん・・・・。まぁね。人の心配を他所にってのは分からないでもないけど・・・。切れなくても・・・。
そしてギャル4人は帰っていきました。
残されたうちの1人のおじさんがしびれを切らして救急車を呼びました。人の良さそうなおじさんが泥酔のおっちゃんに告げると今度は兄ちゃんと対立しています。
おっちゃんも帰れる言ってるしえぇやん!!
とおっちゃんを連れ去ってしまいました。
残されたのはお人よしのおじさんと傍観していた私達。
ふいに目が合った私たちはリアクションに困りながら首を傾げてなんだろうなぁ・・・。と漏らしました。
少し世間話をしつつもお互いが気になることと言えば、もうすぐ救急車が来るであろう事実。
そして倒れたおっちゃんも誰もいなく、無駄足にさせて怒られるであろう事実。
それを悟った私と永井君はいち早くこの場を去ろうとします。
そして、天性のマイペース男の永井君は切り出しました。
「じゃっ、そういうことでサヨナラ!!」
するとおじさんもいち早く真意を汲み取ったようでした。
「いやいやいやいや、ちょっと待ってよぉ!!お願いだから行かないでよぉ!!」
と食い下がってきました。まるで若手芸人を見るようです。
さすがに可哀想なおじさんに対してそこまで鬼に徹しきれない我々は救急車を待ちます。
10分もすれば救急車がやってきます。我々も腹をくくり救急隊員に謝りに行ったのですが、そこにはさっきの泥酔のおじさんの姿がありました。どうやらふらふら歩いている所を保護されたようです。
そうして取りあえずの役目を果たした我々は、それぞれの目的地へと向かっていきます。まあ、これでも大事に至らず一安心と行った所でしょうか・・・。
十三救急24時
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