WordFes Nagoya 2016 (以下Fes)ご参加頂いた皆様、ありがとうございました。
今年は来場者数190名ということで、無事に事故や大きなトラブルもなく終えることが出来ました。
また今年も副委員長としてサポートさせてもらえて、自分の中ではすっかり夏のライフワークになりました。
では、今年も運営側の視点でこのイベントを振り返っていきたいと思います。
■初の女性委員長誕生
これまで、委員長は 小野さん→僕→熊上さん→伊藤さんと全員男性で、かつディレクターかエンジニアでした。参加者層もやはりエンジニアやディレクターよりな印象がありました。
今年は初めての女性で、しかもデザイナーということで、これまでとはちょっと違った視点で進められました。それはサイトのデザインや飾り付けやセッション内容などにも現れていたと思います。
参加者層も、女性やデザイナーやブロガーなどかなりバラエティに飛んでいたなぁという印象を受け、その辺りの意図は伝わったのかなと思います。
※伊達実行委員長
■初の学生セッション
小野さんのスタッフブログでも触れていたのですが、
今年は、なんと「3名」も学生が登壇しました。
「名古屋」という土地は、程よく都会で程よく田舎です。
Web制作会社も名古屋駅から栄駅あたりの3駅に集中していて、お互いフラッと行けるような距離だったりして仕事帰りに気軽に飲みに行ったり出来ます。
なので、WordBench Nagoya (以下WB名古屋) のコミュニティの人達も比較的みんな仲が良く、勉強会以外でも普通に飲んだり遊んだりしてます。
ただ、その反面コニュニティの若返りも気にしないといけないと思っていました。
古株やベテランの人たちばかりが楽しそうにしていては、新しい人も入りづらくなって先細りになるだけです。
幸いにも、毎月のWB名古屋の勉強会には一定数の新しい参加者がいます。
特にFesなどの年1回のイベントを開催した直後は新しい参加者が増える傾向にあります。
そこで我々は新しく来た参加者を、一度きりにならないように何度も参加するように気をかけました。
なるべく懇親会に誘ったり、個人的には懇親会の1次会ではなるべく「ももクロの話」を抑えるようにしたり・・・。
そして、懇親会によく来てくれるようになった参加者には、名古屋名物のアレで仕留めにかかります。
そう、、「無茶振り」です。
今回登壇した学生さんたちは、もれなく懇親会の場で「Fesでセッションやろうよ!学生枠作るからさ!じゃっ決定で!!」
みたいなノリで強引に決めてしまいました(汗)
もちろん無茶振りした分ちゃんとスタッフでフォローはしてましたけどね^^;
こうやって新たに勉強会に参加した人たちをセッションやスタッフへと巻き込んでいきました。
■グッズもグレードアップ
毎年僕はグッズ・ノベルティ関連のまとめ役をやっています。
ステッカーやリストバンドはこれまでと同じように進めました。
その中で今年進化したグッズの代表と言えば、
「タンブラー」です。
最初は2013年のFesでした。
この年は僕が実行委員長を任されて、初めて名古屋オリジナルのわぷーである、↓「しゃちほこわぷー」を作りました。
そして、せっかくなのでとしゃちほこわぷーのマグカップを作りました。
その翌年、またマグカップを作ろうとしていたのですが、スタッフから
「割れ物なので持ち運びに気を使う」 「重たい」 などの意見が挙がりました。
じゃぁどうしようかと考えた結果、マグカップから「タンブラー」に変わりました。
これなら割れることもない、軽いし職場でも使いやすい
ということで、2014年、2015年とタンブラーを作りました。
2016年、今年もタンブラーを作ろうかと思ってグッズ班で話していた時、ふとこんな意見が出ます。
「最近話題の真空ステンレスのタンブラーってノベルティで作れないかな?」
なるほど、、僕も1個Thermosの真空タンブラーを使ってますが、めっちゃ気に入ってます。
試しに調べてみたら、あるんですね、ちゃんと扱ってるところが。
値段やロットが普通のタンブラーよりも高かったんですが、これは目玉になるかということで、採用することになりました。
当たった方はいかがでしたでしょうか?
Tweetや反応を見る限り好評だったかな?と思います。
僕もこれでお酒飲んでます!
■飾り付けもグレードアップ
去年から新しく「デコレーションチーム」が出来ました。
「会場を可愛くデコりたい」という意見から、女性スタッフが中心となって買い出しや飾り付け制作などわいわいとやってました。
今年はこんな感じで、受付がカワイイという声もあったようで、これも上手くいったと思います。あとから聞いたらほとんど100円ショップで揃えたそうです。
去年は普通の大きなパネルを作ったのですが、今年は顔出しのパネルを作りました。
沢山の方がここで記念撮影をしてもらったみたいで作ったかいがあったようですね!
あ、ちなみに今年は沖縄からお越しの川崎さんから「ちんすこう」の差し入れを頂きましてありがとうございました!
■ランチミートアップ
本編を名古屋工業大学に移してから、ランチミートアップは今年で3回目の開催となりました。
今年は、本当はテーブルをグループに分けてみなさんをグループ毎にジャンルを分けて座ってもらおうか、などと意見は出ていたんですが、結局誰が仕切るのか決まっていないことを忘れてしまって当日を迎えました。
さすがに細かいことを決める時間もないので、グループ分けはせずに自由に座ってもらって、スタッフがそれぞれ散らばって各テーブルにお邪魔しながら同じテーブルの人同士を繋ぐように頑張りました。
まぁ結果オーライですが、お陰さまでかなり盛り上がったのではないでしょうか。
去年までは、仕出し弁当を頼んでいました。一昨年は無料で、去年は事前販売を取っていましたが、7月に僕も参加した「WordCamp Kansai 2016」で、おにぎりやパンと飲み物を自由に取ってもらうスタイルを体験して、弁当よりはこちらの方が総合的にみるとコストも下がるし、弁当だと個数の確認や管理が大変だったのがかなり改善されたと思います。来年以降もこのスタイルでいければいいですね。
僕のテーブルはWB大阪組やFesは2回目の地元の参加者さんやプライムの楠木さんたちとワイワイ楽しくご飯を食べられました。
時間も長めに取っていて、もしかすると時間を持て余すかも・・・と思いましたが、話に花が咲いてあっという間に時間が過ぎて行きました。
ランチミートアップでは、1つだけどうしても外せないことがありまして、みんなで手を合わせて
「いただきます」を言ってから食べること。
これは大学でやる以上は毎年必ず言うようにしています。
給食をみんなで食べてるような懐かしい気持ちになりませんか?
ちなみに、おにぎりとパンの種類によって結構人気にばらつきがあったみたいなので、来年はその辺りを改善したいですね。
■サポーターさんありがとうございます。
去年からWordFesでは、スポンサーという表記を廃止して「サポーター」と呼ぶようにしました。
これは、本来コミュニティ活動に賛同をして支援するという意味での協賛なので、金額でランクをつけるべきではないという考えからこのように表記を変更し、協賛金も一律として、オプションとしてブースやチラシの協賛金を追加で頂くようにしました。
また、去年からは企業のサポーターとは別で、個人サポーターも募集をしました。
去年は個人も企業と同じく一律1万円としていましたが、今年は個人は5,000円に変更しました。その結果今年は去年より「6倍」も個人サポーターが名乗りをあげました。
※去年が1人だったってのは内緒で・・・。(笑)
タンブラーもそうですし、飾り付けやランチミートアップなどの企画が出来るのはサポーターさんの支援があってのことです。
本当にありがとうございます。
■セッション
僕は当日は5215教室のセッション教室担当をしていましたので、司会やセッションの様子を観ていました。
先にも書きましたが、学生さんのセッションは頑張ってたし初々しいけどしっかりしてて、すごいなーって思いました。
他の部屋の気になってチラチラと見に行ってたんですが、中途半端に見てしまったのでまたあらためて見ようと思います。
そうそう、Fesの特徴としては、ほぼ全てのセッションは、Ustream で配信をしていまして、後ほどアーカイブしてYoutubeに動画としてアップしています。
来れなかった人や他の部屋のセッションが気になった人にもありがたいですね。
これはKatzさんや楠木さんのお陰です。感謝しています。
http://2016.wordfes.org/topics/1267/
■懇親会
今年も浩養園にて懇親会を行いました。
2014年は1階のビアホールで、2015年は3階の宴会場で。たぶん浩養園さんも100名近い宴会は貴重なのか、色々と融通を利いてもらってます^^;
そして今年も3階の宴会場を借りました。
一つ去年と違う点は、「コース形式」から「ビュッフェ形式」にしました。
去年は宴会場でコース形式でした。最終的に料理は満足出来るだけ食べられたのですが、出るタイミングとかでちょっと意見もありました。
それならばビュッフェにして、食べたい人は沢山食べて、しゃべりたい人はゆっくり話してもらおうか、ということになりました。
ただ、個人的には2013年のFesの実行委員長をやった時に、名古屋駅のスポーツバーでビュッフェ形式にしたのですが、その時は料理が少なく、会場も狭く動きづらくであまり満足できなかった記憶が残っていたので、当日まで不安でした。
蓋を開けてみれば食事の量も少し余る位でしたし、宴会場自体も広いのでそこまで混雑はしなかったのでこれも良かったかなと思います。
どうやら浩養園のスタッフさんが、しゃぶしゃぶやソーセージをその場で焼いてくれるブースがあったみたいですが、話しに夢中で気が付きませんでした・・・。
懇親会が無事に終わると、そのままおそらく来年開催するであろう日程をその場で仮押さえしちゃいました(笑)
しかし、、、すでにその日は3階が埋まっているので2階の焼き肉かしゃぶしゃぶになるという・・・、
まぁその辺は来年考えます^^;
こういう時に久しぶりの方とゆっくりお話が出来るのがいいですね
■宿泊
南浜荘が閉館となり、今年から新たな宿泊場を探さないといけなくなりました。
第1候補と挙がっていたのは「東海市勤労センター」でした。
実際にスタッフがロケハンして実際に泊まってみて、南浜荘とあまり変わらずに使えそうだという判断を下したのですが、Fesの開催を9月3日から8月27日に変更した際に、勤労センターがすでに埋まっている事が分かりました。
その代替案として僕がたまたま「StartUpWeekend」の記事を読んでて記憶に残っていた「ソピアキャビン」を提案しました。
施設としては、南浜荘や勤労センターと違い、「全室個室」であること、また1棟借りが出来る上に綺麗だし大きめの和室もある。
日程も問題なく、実際にスタッフでロケハンしたところ、問題なしと判断をしました。
泊まったみた結果、予想以上に使い勝手がよく、個室なので気兼ねなく寝れるし、みんな和室に集まって Ustream に参加したり、思い思いに酒を飲んでいたり、とても楽しそうにしていました。
ちなみに、動画を見て頂ければ分かりますが、今年はKatzさんがさらに進化をして、カメラ2台とPC画面をスイッチングするという、夜中のどんちゃん騒ぎをなんとも豪華な配信にしてくれました(笑)でもこれで、Fesのお泊りの楽しさが伝われば嬉しいです。
ほんと楽しいので、来年はぜひみなさんもお泊りにも参加しましょう!上級とか初級とか何の関係もありません!
そして今年何より驚いたのは、「僕が初めて2日酔いにならなかった」ということでしょうか。
■反省点
とても楽しいFesでしたが、反省点もありました。
全体的に、少し慣れてしまった感があり、細かいオペレーションまで決まりきらずに個々のその場の判断で乗り切ってました。
まぁある意味それだけ慣れたスタッフが増えているので各々のポテンシャルに任せても乗り切れちゃうことも多いんですが、やっぱちょっと油断みたいなのはあったなぁと感じたので、来年は気をつけたいですね。
あと、参加者は最終的には190名になりましたが、前半あまり伸びず特に宿泊が全て埋まらなかったのは残念でした。Fesの中でも一番楽しいのが宿泊だと思っているので、もうちょっとその辺が上手く伝えられればよかったなぁと思います。
日程も、9月3日から8月27日に変更が決まったあとで、関西で大きなカンファレンスが2つもあるということが分かりました。さすがにこの日以外にもう一度ずらすのも難しかったので、それはもう仕方が無いことですが、来年は出来るだけ他の地域のイベントなども意識したいなと思いました。
■まとめ
細かいところは色々とありますが、今年も無事に成功だったと思います。
学生セッションのところでも触れましたが、WB名古屋の特徴の一つとして、狭いエリア人が集まっていて、メンバー間で仲が良かったりするのでコミュニティに参加する人は、基本的に長く来てくれる人が多いです。
WordBeach 2011 をやった時のスタッフの半分以上が、5年後のWordFes Nagoya 2016 にも関わっているというのは中々凄いことではないでしょうか。
一般的には WordFes や WordCamp といった大規模なカンファレンスやイベントをすると、盛り上がるし達成感を得られる反面、燃え尽き症候群みたいになって、
「もう来年はスタッフはいいや・・・。」
なんてことになりがちなんです。
イベントって、それ自体を成功させるのも大事ですが、
「イベントが終わった後も継続して参加すること」
これがもっと大事なことなんですよね。
開催して上手くいって良かったね!じゃ無くて、次に繋げていかなくちゃいけません。
何のためにイベントをするのか、イベントを成功させることがゴール(目的)なのか
Fes の場合、WordCamp Nagoya 2010 から数えて過去6回の開催経験から運営ノウハウも結構出来てきまして、副委員長を複数置いているのもあり、実務的なところはほとんど副委員長が主導となってやってしまいます。
また、実行委員長経験者が4名今年のスタッフにもいるので、新しい委員長をたとえ古株やベテランの人じゃなくてもちゃんとサポート出来るようにはなってきました。
そうなると実行委員長の負担は毎年減ってくるので、その分企画やコンセプトワークに集中出来るようになったと思います。
よくある、委員長が一人で抱え込んで開催後に疲れきって燃え尽きるというリスクはかなり軽減されてきたと思います。
委員長はなるべく新しい人、未経験の人にやってもらって、ベテランでサポートしながら新しい人にどんどんチャレンジしてもらう。そして、チャレンジして成功したらその次に続く人をサポートする。
そういった理想に徐々に近づいてきたのかなーといったWordFesでした。
ちなみに、こういったイベント運営のノウハウはもちろん「GPL」の精神に則っていますので、もし相談などがあればいくらでも共有します。
お気軽にご相談ください!
※浅井さんがまとめたブログが参考になるかと思います。
というわけで、イベントの最後に言いました。
「ブログに書くまでがWordFes」
これにて僕のWordFesは幕を閉じたいと思います。
全ての関わってくれた人達に、ありがとうございました。
これを見て、コミュニティに参加してみたくなったら、ぜひ近くの地域の WordBench に参加してみてください。