道-横須賀-

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いよいよ本日、旅の目的地hideMUSEUMへと向かうわけで、朝からテンション上がりっぱなしです。そして昨日私が絶賛した駿河健康ランドで朝食を食べることにしました。
朝食はバイキングで千円かかるそうなのですが、まぁここは奮発しようと思ったのです。
ここで私の悪い持病が出てきます。
そう、いわゆる「貧乏性」
やっぱバイキングって言われると少しでも元を取ろうと考えるわけですよ。
その結果がコレ
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ざっと説明すると、ウインナー×3、ミートボール×3、ハム×3、厚切りハム×3、玉子焼き×2、ポテトサラダ小山、金平ゴボウ小山、鰤塩焼き1個、焼きソバ盛り、味付け海苔、大盛りご飯、味噌汁、杏仁豆腐、オレンジジュース、以上。
いやまぁ、よくこんなに入れたなぁと自分で感心しました。
しかもコレを寝起きで食べるんです。
もちろん全部残さずに食べたんですけど、
さすがに食後1時間はお腹が一杯で動けませんでした(笑)
さて、お腹もマシになった所で出発といきます。
しかし気になることが一つ。これまでずーっと雨知らずでひたすら快晴だったのですが、肝心な今日に限って夜から雨が降ると知りました。
正直今日は一日hideMUSEUMを堪能する予定だったのですが、そうも言ってられないようです。しかも出発前の天気予報では一週間は晴れまくりって聞いてたので、ろくに雨具も持って来ませんでした・・・・。仕方が無いですが、夕方までには帰ることにします。
気を取り直していざ出発。
とりあえず快調に走り出す新野末号、道の駅:富士を過ぎますが、今日は曇り空、あいにく富士山は見えないようです。
暫く走ると本日の難所、箱根越えに迫って来ます。
いわゆる箱根駅伝が開催される所ですが、さすが全国レベルの難関だけあって急な坂道と右へ左へと曲がりくねるワインディングには一時も気が抜けません。
そして道の駅:箱根峠にて休憩。
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そろそろ箱根峠のテッペン辺りまで辿り着き、今度は下りに入っていきます。
それにしても流石は天下の箱根峠。
下りの長さも半端なく、正直アクセルを回さなくてもニュートラルに入れておくだけでも60km/h以上出るんです。
ブレーキを踏まなければ80キロは出るはずです。さすがに怖いですが・・・・。
その後もずっとアクセル無しで下り続けたんですが、世の中やはり甘くないです。
3日目のドライブの最大の敵は「渋滞」でした。
暫くはノンアクセルで快適に走っていたんですが、箱根の温泉街が見え始めた頃に、急に流れが止まり始めました。
まぁよくよく考えてみると、GW真っ只中の箱根が混まない訳が無い!と。恐らく1時間近くは渋滞に巻き込まれましたが、面白いことに下り坂での渋滞のために止まって発進してもアクセルはいらないんです。
なので渋滞後半はずーっとエンジンを切って重力のみで坂道を下っていきました。
後で思うと箱根にも「箱根新道」と言うバイパスがあったのでそれを使えば早かったのですが・・・・。
何とか箱根を越えて小田原市に入り、西湘バイパスを通過してそろそろ皆さんも聞き覚えのある地名が飛び込んできます。
まずは、「大磯ロングビーチ」そして茅ヶ崎に入り「サザンビーチ」んん、潮の香りが気持ち良いですねぇ。
一応港町育ちの私には心地良い匂いです。
そして、超有名な「江ノ島」ここらへんに来ると、またもや超渋滞に巻き込まれます。
そして周りの車はほぼ「湘南ナンバー」オシャレやなぁ、と思いつつ、写メを撮ります。
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そしてバイクを停めて写メを撮っていると、昨日私が恐怖した一団が再びお目見えしました。
「ヴァーンヴァヴァ!、ヴァーンヴァヴァ!」
今度は湘南爆走族と言った所でしょうか。
幸いにもバイクを降りていたとこだったので難なくやり過ごしましたが、族の聖地と聞いていた割りにはちょっと可愛かったのがあって、ゾッキーの皆さんしっかりと全員ヘルメット着用だったのです。
もちろんヘルメットは着けるモノですが、本場のゾッキーもソコはちゃんと守るんやなぁと感心しました。
そして本日の目的地、hideMUSEUMに到着しました!
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「hide MUSEUM the FINAL」と書かれた横断幕に迎え入れられ博物館の前で一枚撮っていよいよ入場します。
ここで残念なことに館内は撮影禁止だったため写真は撮れませんでした(泣)
でも館内は生前使用していた楽器や衣装や小物からディスコレビューからX時代の資料や作詞用のメモや手紙とかありとあらゆるものが展示され来た甲斐があるってもんです。
一通り見終えると館内にあるレストラン「cafe le PSYENCE」にて昼食を取ります。そこには大画面のオーロラビジョンに丁度X-JAPANのラストライブの模様が放映されていました。
そこで暫く粘った後に外のオープンスペースにて帰り道の確認をします。
ふと前を見ると、丁度横須賀湾があって眼前に見えるのは「猿島」だそうです。
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実は、旅の後丁度ニュースでそこが映されてたんですが、皆さんも覚えているでしょうか?
横須賀湾にクジラが迷い込んだってやつ。
まさにココで私が帰った数日後の出来事だったそうです。
そしてhideMUSEUMを堪能していると、段々雲行きが怪しくなっていくのが分かります。匂いも潮の匂いに混じって雨の湿った匂いが感じられます。
気がつけば3時間もhideMUSEUMに滞在していて、4時半になっていました。
ヤバイ・・・・。雨が降るまでに帰らねば・・・・。
後ろ髪を引かれる想いを抑えつつ、大急ぎで帰路に着きます。
行きは半分景色を見ながら少しのんびり目で走っていたんですが、帰りは必死のドライブになりました。
まさに時間との戦い。
行きに5時間かかったのをどこまで短縮出来るか・・・・。
さすがに帰りはあらゆるバイパスを使って高速走行に入ります。
200㏄のバイクだと80キロ位で走らないと怖いんですが、もうなりふり構わずに100キロ近くで飛ばします。凄まじい向かい風にバイクもかなり揺れてジェットコースター以上のスリルですが、我慢のドライブです。
休憩も行きは15分位とってたんですが、帰りは5分。良くて10分ですので、正直いつどこで休んだのかも覚えてません(汗)
割りと早めに箱根峠まで戻ることが出来たのですが、この箱根峠、今度は箱根新道と言うバイパスを迷わず乗りました。
しかし、流石は天下の箱根峠。いや、魔の箱根峠。
私は箱根峠の真の恐ろしさを知ることとなります。
箱根新道は行きに通った道より遥かにハイスピードで急勾配な、まるでレーシングコース。いや、「頭文字(イニシャル)D」の世界です。藤原拓海です。
それに加えて今にも雨が降り出しそうな天気。
そして、箱根峠の悪魔を見るのです。
焦りながら右へ左へコーナリングをしていると、急に視界がおかしくなってきました。
あれ?メットが曇ってる??
エ・・・・。霧ってやつ??
そう、濃霧に襲われてしまいました。しかも急激に気温も下がって、厚手のジャンパーと手袋をしてもまだ寒いんです。
ガタガタと震えながら目の前は真っ白。
10m先も見えなくなってきた上に、右へ左への急勾配に高速道路並みの車の流れ。
((((;TДT)) ヤヴァイ、オレ、ココデシヌカモ・・・・。
流石に死を意識せざるを得ない本当の意味での大ピンチを迎えた訳です。しかもちょっとスピードを落としたら後ろの車から煽られる始末・・・・。
ドナイセイッチューネン!! ヽ(`Д´)ノ
もう、この旅一番の緊張、そして極限状態でのドライブ。
この試練を越えればバイク乗りのレベルも上がるのだろうか、と思いつつこの果てしなく感じた箱根峠がやっと終わりを告げました。
とりあえず近くの吉野家に停まった瞬間に全身の力が抜け切って暫く動けなかったのを覚えています。
今にも雨が降りそうなのは分かるんですが、箱根峠で予想以上に体力を消耗し尽くして吉野家で豚丼を食べました。
時刻は7時、沼津市らへん。ゴールはもう少しです。
頼むから雨よ、もう少しだけ待っていてくれ・・・・。
と祈りながら再出発します。
距離的には残り30キロ程でしょうか。何とか1時間もあれば着けそうな感じです。
よっしゃ、豚丼も食べたし頑張るぞ!
と息巻いて走っていきます。
箱根峠に比べたら大分落ち着いて走っていきます。
30分程安心しきって走っていると、とうとうその時はやってきました。
ポツッ、ポツッ・・・・。
ヤバイ・・・・。振ってきてる・・・・。
とりあえずはまだ降り始めでポツポツ程度だったので、少しでも距離を稼ごうと、休み無く走っていきますが、5分も経てば一気に雨は本降りになってきました。
しかも周りはすっかり日も沈んで完全に夜になってます。
アイル・ビー・バック!(▼Д▼
シュワちゃんの名言の如く悪夢が再現されました・・・・。
やべぇ、暗いし雨で前見えねぇし、冷たい・・・・。
土砂降りの雨の中震えながら走ります。唯一の救いは連続するカーブが無いくらいかな・・・・。
しかも距離的には駿河健康ランドのすぐ手前だったので、正直吉野家でくつろいでいた自分に無性に腹が立ちました。
そしてようやく健康ランドに到着。ずぶ濡れで真っ先にお風呂に浸かりました。
あぁ怖かったぁ・・・・。


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