近鉄の行きの川原の中心で愛を叫ぶ

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毎年お盆と正月に三重に里帰りしているのだが、今回の帰省の時に少しビックリで心温まる光景を見たので綴ろうと思う。
今年は15日に帰ることにした。
そしていつも通り阪急から地下鉄と乗り継ぎ、難波から近鉄特急で帰るのである。
実は、皆さんにはまだ公に発表してないことが一つあるのだが、なんと、私8月より禁煙を始めたのだ!
いや、なぜ今頃って言われると困るのだがまぁ最初に禁煙宣言してすぐに断念してしまったらサスガに格好悪いかなと、なんともセコイ作戦なのだ。
とにかく現在まで約20日間は禁煙が続いているのは事実だ。
以前の私は一日2箱は吸うヘビーだったため正直私自身こんなに続くとは思わなかった。
と、言うわけで当然近鉄特急では「禁煙席」を買ったのだ。
禁煙席の窓には気持ち良い景色が広がっていた。
煙草をやめている自分に対する優越感からくる気持ちのよさもあると思う。いやぁオレって社会の流れに乗ってるんちゃうん!?
等としょうもないことを考えながら窓の外を見ていたのだが、しばらくしてどこかの川を渡ろうとしていた時、私の目に信じられない光景が飛び込んできた。
川岸の砂のところに何か大きめの木の棒等で大きな字でこう書いてあった。
「愛してるよ!真琴!」
ビックリだ。見るからに田舎の川の川岸にデカデカと愛のメッセージが書かれていた。
見てるこっちが恥ずかしくなるのだが、一体どういうシチュエーションで活用したのだろうか。
いや、ひょっとしたら私の乗ってる電車のどこかに「真琴」さんが乗ってて、「真琴、ちょっと窓見てみろよ」とか言ってるのであろうか・・・・。
だが、もし真琴さんが見たのが反対側の窓だったらどうするつもりなのだろうか。
ちゃんとそこまで計算してるんだろうか。
川岸に書かれた「真琴」の「琴」の字が川の水で崩れかけてるところから見るにこの男性はロマンチストでナルシストだがバカっぽそうな気がしたのだ。
そんなところからも私はとても気になってしまった。
一応車内を見渡したが誰も川岸には気づいていようだったし、気になって仕方が無い。
果たして彼の一世一代の告白は成功したのだろうか。もしかしたら既に恋人同士かもしれないが、どちらかというと一世一代の告白であって欲しい。
そして勝手な想像だが、恐らくバカっぽい男性が見事に真琴さんに見せられることを祈る。
大方「さぁ川岸を見て!」と言った瞬間に反対から電車が来るとか、「さぁ見て!」って言うのを噛んでしまって言い終わる前に川を過ぎてしまうとか、真琴さんが寝てて必死で起こすが起きないまま通り過ぎてそのすぐ後に起きるとかって言うオチになってそうだが、是非このロマンチストでちょっとバカっぽい男性と「真琴」さんが幸せになりますように。


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